「インスペクター(住宅診断士)に聞いたインスペクション(住宅診断)実例」④
お元気様です。
今日は「アナと雪の女王」の地上波初放送ですね(^o^)
アナ雪を観ながら雛まつりを楽しもうと思います。
さて、本題です(^^)/
前回に引き続き今回もインスペクションの事例についてお話させていただきたいと思います。
今回の事例は「壁クロスの亀裂」についてです。
中古マンションのホームインスペクションの依頼数は
中古戸建て住宅と比較するとかなり少なくなります。
これは、マンションということで戸建て住宅より大きな瑕疵は存在しないだろうという
消費者の考えが幾分影響しているからだと思います。
築9年の中古マンションを購入しようとしている方からホームインスペクションの依頼を受け診断してきました。
診断当日、築浅な物件のため、大きな劣化事象はおそらくないだろうと想像し現地に向かったのでした。
診断を始めるとやはり想像していた通り、劣化箇所は少なくいつもより早く診断を終えることができたのでした。
そして依頼者に現地において診断結果の報告をしていると。。。
『マンションなのにクロスの亀裂が目立つが大丈夫なのか?』
という質問を受けました。
何故亀裂がはいるのか?
現在でも多くのマンションでは、部屋と部屋を仕切る
「間仕切り壁」と言われる壁の下地は木材を使用しています。
木材は室内の温度や湿度で乾燥収縮を繰り返します。
よってこの乾燥収縮により木材に貼り付けられているプラスターボードが
木材の動きに追随できずボードとボードのジョイント部分で動いてしまうのです。
よってクロスも同様にジョイント部分で亀裂が発生するというメカニズムが原因となっているのです。
依頼者には、上記理由で壁クロスに亀裂が発生することが多く、
また開口廻りはプラスターボードのジョイント部分が集中しやすく、
サッシや建具を稼働させるときの振動や力が伝わりやすい点も影響していることを説明しました。
こうしたケースは構造上の問題でありませんが、中にはマンションが傾いたことによる
構造上の問題で亀裂が発生しているケースもあるので注意が必要だと思います。
いかがでしたでしょうか。
壁クロスの亀裂といえども原因が大きな問題である可能性もあります。
このような状態を見かけたら、ぜひ一度インスペクション(住宅診断)を行うことをおすすめします。
インスペクションについてわかりやすく説明した動画はこちらから♪
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