「インスペクター(住宅診断士)に聞いたインスペクション(住宅診断)実例③」
お元気様です!(^o^)/
先日、『テロ等準備罪』を新設する組織犯罪処罰法改正案が衆院本会議で可決されました。
その直後、悲しいことにイギリス中部マンチェスターのコンサート会場で自爆テロが起こりました( ;o;)
無防備で無関係な人や場所を狙うテロは、起きてはならないものです。
さて、本題です(*^_^*)
前回はマンションにおける結露による被害が発見された事例をお話しました。
それでは今回の事例を見ていきましょう。
現在、戸建て住宅のバルコニーで採用される防水工法は、国内ではFRP防水と呼ばれる防水工法が
シェアを占めていることはご存知ですか?
しかし、築年数が経っている中古住宅のホームインスペクションの依頼を受け、現場を調査すると
中にはシート防水といわれる工法の物件に出会うことがよくあります。
このシート防水という工法は、主に塩ビシートやゴムシートと言われる防水シートが用いられますが、
現在は塩ビシートが主流となっています。
耐久性や長期的なコストパが高い防水方法のため現在でも多くの建築現場で施工されている工法なのです。
また、メンテンナンス不要の防水のため、積水ハウスや ヘーベルハウス(敬称略)といった
大手ハウスメーカーの屋根に、現在もこのシート防水が採用され施工されていることを、
建築中の検査で見かけることもあります。
しかし、このシート防水工事は難易度が高い上、技術者が非常に少なく、
防水の専門業者でも出来る業者はあまりいないと聞きます。
よって、シートの浮きが特にコーナー部分などで発生しているケースをよく見かけることがあるんですね。
これは、下地との密着が悪くなり下地から剥離して浮きが発生している現象といえます。
このまま放置しておくと、浮きの中の空気は逃げ場所がないので温度変化によって膨張収縮を繰り返し、
その後防水層が破断する恐れがあります。
そしてそこに雨水が浸入することで水蒸気が発生し、場合によっては
防水層の過半が浮き上がったりすることも考えられ、大がかりな改修工事が必要になることもあります。
いかがでしたでしょうか?
ちょっとした箇所でも見落としてしまうと後々大がかりな工事が必要となってくるケースもあるのです。
インスペクションによってそういった事態を未然に防ぐということが重要であると考えます。
インスペクションについてわかりやすく説明した動画はこちらから♪
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