外装の修繕時期は? 屋根編
お元気さまです。
今日3月11日・・「東日本大震災」から7年。
もう7年・・まだ7年・・
人により感じ方は違うと思いますが、7年経っても
復興が進んでいない地域がまだまだ多いのが現状です。
あの日のことを忘れずに、一人ひとりができることを
継続してやっていくことが大事です。
今、私は何ができるのだろう・・黙祷・・
さてさて・・本題ですが、
本日は「外装の修繕時期を知る 屋根編」についてです。
前回は外壁についてご紹介しましたが、今回は「屋根」についてです。
外壁と同様に、直射日光や風雨にさらされている屋根ですが、
劣化に気が付きにくい分、早めの対応が必要となります。
<スレート系(カラーベスト)>
代表的な屋根のひとつで、石質の薄い板を使用しています。
劣化すると表面の割れや反り、屋根面の接合部の下地の腐蝕、
板金を止めている釘の浮きが起こりはじめます。
10年以上経つと汚れやコケが付いたり、色あせも目立つように
なるので、内部に腐食がないか点検をしましょう。
塗装の目安は7~8年です。
こんな症状に注意・・色あせ
スレート系屋根の色あせは赤信号です。
天井裏の雨シミは屋根が傷んでいる証拠です。
こんな症状に注意・・割れ
色あせがさらに劣化するとヒビ割れや破損につながることがあります。
コケやカビが生えている屋根を良く目にしますが、
これが割れに原因になります。
スレート屋根材の劣化を放置し、そこに力が加わると
割れて雨漏りが発生します。
<セメント系>
セメント瓦とは、セメントと川砂を1対2~3の割合で混ぜたモルタルを、
型に入れて形成し塗装したものです。
紫外線・風雨・温度変化などで塗膜の劣化が進行すると、
素材のセメントの劣化も早くなるので、もろくなる前に定期的な
メンテナンスをおすすめします。
塗装の目安10~15年です。
こんな症状に注意・・色あせ
セメント系の屋根材は色あせを起こすため、定期的な塗装が必要です。
こんな症状に注意・・ズレ
瓦がずれていると、建物の中に雨水が侵入しやすくなります。
放置すると躯体を傷め、建物の寿命を縮めてしまいます。
こんな症状に注意・・割れ
塗膜が剥がれ表面に骨材が現れた状態は、
もろく少しの力で割れてしまい、ここが雨漏りの原因になります。
<粘土系(瓦)>
寿命が長く、色落ちがほとんどない粘土瓦。
汚れがひどい場合は洗うか、部分的に交換するかを検討しましょう。
ズレや浮きがあれば、瓦を固定している屋根面の接合部の
漆喰が崩れている可能性があります。
コケや雑草を放置すると根から雨水を屋根に引き込む原因になります。
塗装の目安は20~30年です。
こんな症状に注意・・ヒビ・コケ
瓦の表面に細かいヒビが入った現象を貫入(かんにゅう)といいます。
小さなものは問題ありません。
こんな症状に注意・・ズレ
漆喰が剥がれ、瓦が固定されていない状況です。
少しの衝撃で瓦が落ちる危険な状態です。
<金属系(銅板)>
錆びにくい金属として古くから使われている、
最も安くて経済的な屋根材です。
銅は緑青(ろくしょう)が出て、緑色の変色すれば
それ以降、長期的わたって使用できます。
接する素材との組み合わせで劣化が早くなると言われて
いるので、注意が必要です。
塗装の目安は10年~20年です。
こんな症状に注意・・サビ
一度さびてしまうと、健全な部分にもサビが浸食します。
最後は穴が開いてしまいます。
こんな症状に注意・・浮き
劣化すると板金を止めている釘の浮きや屋根材の割れ
反りが起こります。
浮きを放置すると水分がしみ込みます。
台風や強風の後は、浮き上がったり、ガタついているところがないか、
しっかりと点検をしてもらいましょう。
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